先代岡田中組のやぐら

明治２５年新調。大工は不詳、彫師は高松一門。岡田の回船問屋が寄って作ったと伝えられる。平成１０年、大修復。平成１５年までは「岡田弐号」と称していたが、平成１６年の岡田北組新調に合わせて、「岡田中組」に変更、その際(株)谷尾にて本幕を新調する。この本幕は継承されて、平成２１年９月新調の現やぐらに使用されている。
平成２１年（２００９）７／５、現やぐら新調につき昇魂式を行い、和歌山県橋本市「社会福祉法人光誠会」に譲渡され、８／５に搬出される。
和歌山県橋本市「社会福祉法人光誠会」のエントランスに展示予定。

（大屋根廻り）
鬼板：「獅噛み」
拝懸魚：（正面）「松に鷹」、（背面）「松に鷹」
隣懸魚：「千鳥」
車板：（正面）【水滸伝】｢｣、（背面）「牡丹」
小屋虹梁：（正面）「波間に千鳥」、（後面）「波濤」
枡組：五手先七段「龍、獅子、菊」
枡合：（正面）「雲海」、（右）【水滸伝】「黒旋風　李達」、（左）【水滸伝】「」、（後面）「雲海」
虹梁：「波濤」
欄間：【水滸伝】（正面）「轟天雷凌振　山塞に風火子母砲を放つ」、（右）「」、（左）
　　　　　　　　　「二刀流の瓊英、林沖と戦う」
長押：｢雲海｣
柱巻：（右）｢昇り龍｣、（左）｢降り龍｣
小脇板：【水滸伝】（右）「神機軍師朱武」、（左）「小李廣花榮」
御簾：「中組」の文字
幕板：【水滸伝】（右）「豹子頭林冲」、（左）「新人の房に　魯智深小覇王を懲す」
兜桁：「牡丹」
（腰廻り）
犬勾欄：【水滸伝】「」
擬宝珠勾欄【上段】：勾欄合「牡丹」、束「力神」
擬宝珠勾欄【下段】：勾欄合「波濤」、束「力神」
縁葛：「竜宮の珠取り海女」
本幕：（正面）「岡田の文字に里外神社御神紋」、（右）【太閤記】「加藤清正虎
　　　　　　　　退治」、（左）【太閤記】「加藤清正虎退治」
（小屋根廻り）
鬼板：「獅噛み」
拝懸魚：「費張房仙人」
隣懸魚：「千鳥」
車板：【水滸伝】「」
小屋虹梁：「波濤」
枡組：三手先六段「龍、獅子、菊」
枡合：【水滸伝】（後正面）「」、（右）「張順、北京城の水門に忍ぶ」、（左）「」
木鼻：「獅子」
虹梁：（右）「波間に千鳥」、（左）「波濤」
欄間：【水滸伝】（右）「黒旋風先陣に北京城を伐つ」、（左）「」
長押：「雲海」
太鼓廻り：【水滸伝】「」
幕板：【水滸伝】（右）「」、（左）「林沖が棒洪教頭を打つ」
板勾欄：【水滸伝】（右）「」、（左）「」

＜姿見＞